今回はAWA(Alternative Wall Street Academy)のレビューを書いていきたいと思います。

AWA(Alternative Wall Street Academy)とは

「White Fox Ventures, Inc(whitefoxventures.com)」というところが運営しています。NASDAQのOTCマーケットに上場しているようですが、運営は日本人です。代表は「中野 慎介」という人物です。

この人物を調べると、Wikipediaが出てきます。

おそらく自作自演で作成したものであり、当然のことながら警告が表示されています。

脚注を見ると様々なメディアで取り上げられたかのように見えますが、よく見るとお金を払って記事を書いてもらうPR広告であることがわかります。

【PR】の文字が確認できますね。

また、サイトを見るとJim Rogersの名前が出てきます。

本案件であるAWAとJim Rogersは全く関係ありません。対談したことがあるようですが、それを利用して自己ブランディングしているものだと思われます。

会社情報について

会社情報を調べてみましたが、電話番号を調べてみると「株式会社メイクス」という会社のFAX番号と一致しています。

なぜこのような事になっているのか謎です。

そして「WhiteFox Japan株式会社(法人番号1010403014875)」という名前で法人登記も確認できます。

登記した日を見ると、2016年6月8日となっており、非常に新しい会社であることがわかります。

また、OTCでWhite Fox Ventures, Incについて調べてみると、Company Historyのところに過去の社名が書かれています。

2015年3月まで「DNA Precious Metals Inc」という企業であり、その後2016年6月まで「Breathe Ecig Corp」という企業であったことがわかります。

「Breathe Ecig Corp」について調べてみると、タバコの製造業者であるようです。そして2016年4月5日付けで、ホワイトフォックス社が買収するというプレスリリースが見つかります。

買収後にタバコの製造は一切していないことから、おそらくNASDAQ上場企業のCEOという肩書きを手に入れるためだけに企業を安く買い叩いたものだと思われます。

Wikipediaでの自演、Jim Rogersの件、そしてOTC企業の買収で、なんとなく「自分を大きく見せようとする人物像」が浮かび上がってきます。営業にはある程度の自己ブランディングは必要かもしれませんが、少々行き過ぎている印象があります。やるならとことん、といったところでしょうか。

事業内容について

会社は主にベンチャーキャピタル事業をやりつつ、AWA(オルタナティブ・ウォール・ストリート・アカデミー)を設立し、全国各地でセミナーをやっているようです。

AWAについて検索していると、高額塾に誘導するLPを発見しました。バナーを見ると、「ニューヨーク証券取引所の元副会長が主幹事」と書かれていますが一体何の事でしょうか。また「あまりにも凄すぎて映画にもなったビジネス」というわけのわからないキャッチコピーが書かれています。ウルフ・オブ・ウォールストリートという映画がありましたがそれの事でしょうか。もはや雑誌の裏に載っているような胡散臭さです。

更に調べると、販売用のLP(http://awa-wolf.info/ab43jks07-02/)が出てきました。

どうやら塾への入会は34万7000円かかるようです。

8400万円のメソッドを34万円で買えるなんてとても安いですねー(棒

そんなこんなでかなりの胡散臭さがあるAWA塾ですが、今回は塾の販売ではなく、AWA会員というオリジナルの枠が用意されています。

AWAへの入会

2種類の会員枠と、2種類の追加オプションが用意されています。

会員枠は以下の通りです。

  • プラス: 1万2000円/1年
  • プレミアム: 23万7600円/1年

追加オプションは以下の通りです。

  • パートナー: 49万8000円/1年
  • クレスト: 320万円/1年

追加オプションに関しては、先にプレミアム会員にならないと購入できません。また、クレストになるためには先にパートナーを購入する必要があります。プレミアム以上はかなり高額です。これは買い切りではなく1年間の会費です。クレストに限ってはもの凄く強気ですね。

プレミアムになると、Fox Method 2、Fox Method 3の参加が可能になるようです。詳細は調べてもわかりませんでした。そしてパートナーになると、合宿に参加できるようです。

AWAのキャッシュポイントについて

AWA1.0~4.0まで、4つのキャッシュポイントがあり、一部またはすべてを利用して資産形成することができるようです。

  • AWA1.0(AWAコイン)
  • AWA2.0(MLM)
  • AWA3.0(APPOS)
  • AWA4.0(KeY’ Token)

AWA1.0(AWAコイン)

「AWAコイン」というオジリナルの電子マネーのようなものが発行されており、保有により価値の上昇が狙えるようです。

このコインは、AWAの会員数、購入されているコイン数、ナスダックの「White Fox Ventures, Inc」の株価次第で価値が変動するようです。

会員にならないと買うことができず、また区分によって、売買時の手数料が変わります。

  • プラス: 買い手数料30%、売り手数料30%
  • プレミアム: 買い手数料15%、売り手数料10%
  • パートナー: 買い手数料15%、売り手数料5%

これはかなりの手数料をぼったくっている印象があります。プラス会員だと往復で60%が手数料で消えてなくなるということになります。パートナー会員でさえ往復で20%がなくなります。クレスト会員の手数料に関してはわかりませんでした。

上場企業ならなぜ会社の株を買わせないのかという最大の疑問点があります。その答えは、会員費用と売買時の手数料で利益を出しているからです。

AWA2.0(MLM)

会員権がMLM化しており、ダウンラインが購入した会員パッケージの何%かが入ります。

自分の直紹介を1段目、その人の紹介を2段目とするユニレベル報酬となっています。自分の会員区分により得られる報酬が変わります。

プレミアム会員:

  • 1段目: プレミアム成約で10%、パートナー成約で5%
  • 2段目: プレミアム成約で5%、パートナー成約で3%

パートナー会員:

  • 1段目: プレミアム成約で20%、パートナー成約で10%
  • 2段目: プレミアム成約で5%、パートナー成約で3%

パートナー会員になると、プレミアム全体の売上のうちの10%がパートナー会員同士で分配されるようです。

クレスト会員:

  • 1段目: プレミアム成約で30%、パートナー成約で20%
  • 2段目: プレミアム成約で5%、パートナー成約で3%

クレスト会員になると、プレミアム全体の売上のうちの10%と、パートナー全体の売上のうちの10%がクレスト会員同士で分配されるようです。

これは小売りがなく、新規会員が支払ったお金を上位会員が吸い上げているだけなので、ねずみ講を形成しているといえます。

AWA3.0(APPOS)

APPOS(アッポス)という、「FXの自動制御式ポートフォリオ最適化システム」で運用できるようです。

12個の質問に答え、投資家の投資スタイルや目標の収益と運用金額を定めると、人工知能が200種類以上あるEAの中から最適なものを組み合わせたシステムを組んでくれるみたいです。プロトレーダーによる裁量トレードもシステムの一部にあるようです。

問題点としては、各システムのバックテストデーター(フォワードも)が全く開示されていないということです。粗悪なプログラムが混じっている可能性もありますし、全くもって信用できません。

また、FXブローカーはAccess Soft FX(access-soft.com)というところを使用するようですが、記載されている情報に乏しく、英語の下手さが目立ちます。そして会社住所や連絡先などが一切載っておりません。

また、トップページにある画像がShutterstockにあるフリー素材になっています。

ドメイン情報は公開されており、「TORU MAKINO」という日本人の名前が載っていました。

またドメインの取得日は2016年7月27日と非常に新しいことが確認できます。

記載されているメールアドレスのドメインが「accesssoft.net」と若干違うので、そちらも検索してみました。

今度はパナマの会社が出てきました。そして「Nilka Urieta」という人物の名前が確認できます。この名前は後ほど出てきます。

ホスティングサーバーは日本と出ています。GMOですね。この時点で日本人が海外の業者を装って運営していることが確定します。

続いてAPPOS(appos.club)についても調べてみました。

「Stavros Pidias」という名前が載っております。この人物の詳細についてはわかりませんでした。またメールアドレスに「a-i-os.com」という名前が出てきます。

そちらもwhois検索すると、またもや「Nilka Urieta」の名前が出てきます。このことからAPPOSに関して何らかの関連性があることは間違いないです。

この人物を検索してみると、パナマ在住の女性が出てきます。Facebookにもそれらしき人物の存在が確認できます。この人物は108ほどの会社を立ち上げているようです。パナマでの創業代行のような仕事をしているのでしょうか。

参考: NILKA URIETA – PANAMA CITY – BUSINESS WOMAN(外部サイト)

いずれにせよ不透明な部分が多く、非常に怪しいです。

AWA4.0(KeY’ Token)

「KeY’ Token(キートークン)」という独自の暗号通貨のICOのようです。総発行枚数は1億枚。ビットコインとイーサリアムの長短所を補っているそうです。そして良質な「金」が担保になっているようです。

ハッキングされても、独自トラスト証明の確認をし、トラストのないトークンを無価値にすることができるようです。

取引所手数料、クレジットカード利用手数料、ソーシャルレンディング手数料がホルダーに還元されるようです。

これだけ聞いてもICOが上手くいくかどうかは全く予測できません。それに肝心のICOのページ(keytoken-shop.com)が削除されています。またビットコインでの投資募集ではなく円で直接買うような仕組みになっています。まともなICOではないといえます。

AWA(Alternative Wall Street Academy)総評

情報が沢山あったので簡易的に整理していきます。

まず代表である中野氏についてですが、

  • ナスダック上場企業の買収をして「ナスダック上場企業のCEO」というステータスを手に入れた
  • Wikipediaの自演
  • AWAと全く関係のないJim Rogersの名前の使用

という点で、自己ブランディングに拘っている印象が伝わってきます。悪いことではないかもしれませんが、少々行き過ぎているような気がします。

会社に関しては、

  • 電話番号が株式会社メイクスのFAX番号と同じになっている
  • 胡散臭いバナーで高額塾の販売をしている

ということで不信感があります。

そして今回の事業内容であるAWA1.0~4.0についてですが、まずプレミアム以上の年会費が非常に高額となっているところが目につきます。

AWA1.0(AWAコイン)に関しては「なぜ直接会社の株を買わせないのか」という疑問点に尽きます。その理由は、会員費用とコインの売買手数料の徴収でしょう。なんとプラス会員だと手数料が往復で60%も取られてしまいます。

AWA2.0(MLM)に関しては、小売りがなく、新規会員が支払ったお金の一部を上位会員が吸い上げているだけのねずみ講を形成しています。このような仕組みだと闇雲に人を誘い、高額なプランを勧め、お金を儲けようとする組織ができあがります。

AWA3.0(APPOS)に関しては、会社が斡旋しているFXブローカーの情報に乏しく、海外業者を装っていながら日本人運営であることがほぼ確定しており、かなりの不信感があります。また各EAのバックテストデータ(フォワードもですが)が開示されておらず、本当にパフォーマンスが上がるのかどうか全くもって信用できません。

AWA4.0(KeY’ Token)に関しては、この暗号通貨が今後伸びていくかはわかりませんが、ICOページが削除されており、ビットコインでの投資ができないという点でまともなICOではないことが明白です。

ざっとまとめましたが、こうして見ると高額な年会費の割にあまりにも信用に値しない案件が多く、投資対象としては非常に危険であると言わざるを得ません。ご注意ください。