今回は最近出てきているマイニングカートという投資案件のレビューをしていきたいと思います。

マイニングカートとは?

マイニングの投資案件にMLMが付いています。

0.1BTC単位で購入が可能であり、投資額の2倍のビットコイン報酬を得た時点で満期となります。0.1BTC単位で追加購入も可能です。

過去のマイニング実績としては、月利で5%~10%ほど出ているようです。

投資というよりは購入型であり、解約については6日以内であれば10%減で返金可能、それ以降は100%戻ってきません。

仮に毎月5%のマイニング報酬が得られるとした場合、20ヶ月で元本回収、40ヶ月で満期となります。10%ならその半分です。

運営会社について

運営は「MONETIZE 365 SINGAPORE PTE.LTD」というシンガポールの会社です。登記自体はは今年の7月17日と、非常に新しいです。

会社名で調べてみると、「Monetize 365」という名前のメールマーケティングのアメリカの会社が存在します。しかし今回のシンガポールの会社とは全くのものです。

そして全く同一住所で、「Foreland Singapore Pte.Ltd.」というシンガポールの法人設立や不動産の仲介などをしている会社が出てきます。こちらはちゃんとした企業ですが、本案件のものと同一住所というのはかなり怪しいです。

CEOは、ムイテク・コーという人物です。

説明資料には、このムイテク・コーという人物の華々しい経歴が載っていますが、肝心の写真も動画もないし、実在する人物かどうかは判断できません。

ドメイン情報について

特に気になる点としては、まずマイニングカートの公式サイト(mining-cart.com)のドメインの取得がお名前.comとなっているところです。

ドメイン情報は公開されており、「コスモメディア」というホスティングサービスなどを手がけている会社になっております。おそらくここに作成を依頼したのでしょう。

ちなみにサイトはまだ機能していません。

ページのソースコードには日本語があります。このことからもシンガポールの面影が全く見えません。

というかシンガポールの会社と見せかけて100%日本人運営であり、サイトも日本人が作成したと見て間違いないでしょう。

小山大輔氏について

日本国内で仕掛けているのは、「小山大輔」という人物であり、この人物がマイニングカートそのものの仕組みを作ったと見て間違いないでしょう(裏に誰かいる可能性もありますが)。

この人物は過去に「夢リッチアフィリ」、「夢リッチ大学」といった情報商材を販売していたようですが、グレーな手法でアメブロが凍結する、リストが小山氏にすべて渡るなどと、評判はあまり良くなかったようです。

マイニングカートの報酬プラン

「ランク」というものを新たに購入すると、MLMの代理店の権利を獲得することができます。マイニングカートでは、代理店のことをエージェントと言うようです。購入したランクによって還元率が変わります。

ランクは初期状態を含めると6つあります。

  • C0: 初期状態、MLM権利なし
  • C1: 1000ドルで購入可、10%の報酬
  • C2: 2500ドルで購入可、15%の報酬
  • C3: 5000ドルで購入可、20%の報酬
  • C4: 1万ドルで購入可、25%の報酬
  • C5: 2万ドルで購入可、30%の報酬

一度ランクを購入しても、上位ランクへは追加分を支払うことでランクアップできるようです。

マイニング報酬からのボーナス

仮にC3の権利を購入した場合、自分と自分が紹介した人以下の組織全員が得た「マイニング報酬」の20%がボーナスとして入ります。

もし自分より下の会員からエージェントが出た場合は、それ以下は自分のランクとその人のランクの差額分がボーナスとして入ることになります。

例えば自分がC3(20%)で、ダウンラインのA氏がC1(10%)の権利を購入した場合、A氏と以下の組織からは差額の10%が入ります。

もし自分と同ランク以上の会員が出た場合は、その組織以下からは収入が生まれませんが、自分の還元率が+1%されます。これは最大で4%まで増えるようです。

初期費用からのボーナス

自分がC3(20%)で、C1(10%)の人を紹介した場合、その人が支払った「初期費用」の中から自分のランクである20%の報酬が支払われます。

つまりこの例だと初期費用の1000ドルから20%分である200ドルが支払われます。

これも同じように差額ボーナスがあり、高ランクであれば下位ランクが紹介を出した場合に差額の報酬が貰えます。

メガマッチボーナス

自分がC5になり、4人の直紹介を出し、その全員がC5になった場合、そのC5メンバーが受け取るコミッションの3%が自分に入ります。

マイニングカート総評

まずどこでどのようにマイニングしているのか、実体が何も見えてきません。本当にマイニングしているのであれば、場所の公開や機材の写真くらいあっても良いと思います。

そして会社名も他の会社のパクリのような名前ですし、住所も他の会社の住所になっています。ムイテク・コーという人物についても、写真も無ければ動画もないので、実在している人物なのか怪しいものです。

公式サイトも日本人が作ったものであり、シンガポールの面影が全く持って見えません。はっきり言って不自然極まりないです。

複数プールに分散投資?

資料には「複数のプールに分散投資」といった表記がされていますが、プールはハッシュパワーを集めるところでありプールそのものに投資はできません。説明動画でも「プールにマイニングを依頼する」といった表現がされていますが、そのようなことはできません。このあたりは誤解する人が出てくるだろうし非常に紛らわしいと思います。

また、「複数プールでマイニングすることで、一つのプールでマイニングできない時期があったり、倒産したとしても大丈夫」といった説明がされていますが、わざわざプールを分散させる必要性は全く持ってないと言えます。

なぜならプールでマイニングしようが、報酬は即時反映されるので、プールが解散したとしても報酬を取りっぱぐれるリスクはありませんし、一つのプールがだめになったとしても、他のプールへの切り替えは一瞬でできるからです。

通常は分散なんてことはせず、一番効率の良いプールを選んでマイニングします。

本当に知識があるのか

個人的には、BTCをbitと書き間違えているところがしばしばあるという点が気になりますし、プレゼン動画でも「ビット」といった表現がされています(通常はビットコインかビーティーシーと言う)。

先述したプールに分散投資の件も含めて、本当にお金を預けるに値するくらいに暗号通貨やマイニングの事をわかっているのかという疑問がどうしても拭えません。

報酬プランも危険

報酬プランに関しても、自分が高いランクを購入すればするほどMLMの還元率が上がるという仕組みであり、なおかつダウンがランクアップすれば自分にも報酬が入るため、上位プランへの購入を煽ることになり危険です。

紹介した人のマイニング報酬の一部を還元するところは別に悪くはないのですが、これをMLMで連鎖させてしまうと、誰かをリクルートし、エージェントにさせ、ダウンにも同じことをやらせることで収入を得るというマイニングとは関係のない全く別のゲームになるため危険です。

同じようにエージェント初期費用も連鎖して上位会員に吸い上げられます。こちらも強引に煽ってエージェントにさせ、初期費用のボーナスを貰うという手法が取れてしまうため危険です。

エージェント費用は最低でも1000ドルと非常に高額であり、問題になりやすいため注意した方が良いと思われます。

ビットコインをそのまま持っている方がリターンが大きい

最後に余談ですが、ビットコインを普通に保有していた場合、今年は約10倍のリターンになっています。こういったマイニング案件に投資した場合は未だに元本すら取り戻せていないでしょう。

今のところは、下手にマイニング案件に投資するよりも通貨をそのまま保有していた方がリターンが大きいです。

総評して、会社やマイニングの実体も見えてきませんし、マイニングや暗号通貨に関する知識もいまいちわからず、MLMの報酬プランや高額な初期費用も危ないと考えると、この案件は危険だと言わざるを得ません。ご注意ください。

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『マイニングカートの検証、評価、レビュー』へのコメント

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  1. 名前:匿名 : 投稿日:2017/11/15(水) 11:30:22 ID:==

    この検証記事、実は待っていたんですよ~。
    いつもありがとうございます。
    大変参考になりました。

  2. 名前:ごうち@管理人 : 投稿日:2017/11/17(金) 18:47:55 ID:ExOTg4MDg

    最近マイニングの案件増えてますね。
    気を付けましょう。

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