今回は一般企業とねずみ講の違いを書いていこうと思います。

一般企業もピラミッドじゃん?

よくある意見としては、一般企業も所詮はピラミッドであり、ねずみ講と変わらないというものです。

これに関しては確かにその通りで、社長の給料は末端社員の給料よりも多いです。

1%の富裕層が保有している資産が50%の貧困層の富の保有している資産の合計と同じといったデータもあります。

一般企業とねずみ講の違い

ピラミッドという部分は同じなのですが、お金の流れで違う部分があります。

お金の流れを見たときに、消費者が購入したお金が組織へと渡っていくのが一般企業です。

commoncompany

  • 一般消費者に商品を小売りした分の対価を得るのが一般企業
  • 社員は自社製品を購入する必要はない(たまに強制する企業がありますが…)
  • 必ずしも完全歩合制ではない
  • 加入時に審査(面接)がある、リストラがある

それに対してねずみ講は、末端会員の出したお金が上位会員に配当されていきます。

pyramidscheme

  • 末端会員が出したお金が上位会員に配当されていくのがねずみ講
  • 組織に加入するためには、月々の商品購入または何らかの投資を強制される
  • お金を払えば誰でも加入できる
  • 誰かを組織に引き入れる程、収入が増える
  • 誰も誘えなければ赤字になる

大きな違いは、組織が一般消費者からお金をもらっているか、末端会員からお金をもらっているかという点です。

健全なMLMとは

ねずみ講と健全なMLMを分ける部分は、以下の2点です。

  • 末端会員は商品を一般消費者に小売りして利益を得る事ができるか
  • 末端会員は入会時または毎月お金を支払う必要があり、そのお金が上位会員に配当されているかどうか

ねずみ講寄りな企業であればあるほど、一般消費者への小売りを蔑ろにしたシステムを作ろうとします。要は末端会員にお金を出させ、上位会員に配当しようとします。

健全なMLMであればあるほど末端会員の負担が少なく、一般消費者への小売りを大事にします。

ねずみ講のシステムは組織の伸びも速いですが、崩壊も速いです。また、末端会員の入れ替わりもクレームも激しくなります。

商品があればねずみ講ではないのか

例えば、会員の新規入会時に5万円分の商品の購入を強制するMLMはどうでしょうか。

このあたりは議論が分かれるところなのですが、アメリカあたりでは商品があろうがなかろうが、末端会員にお金を出させ、上位会員に配当すればねずみ講という認識になります。

MLMは末端会員からではなく、あくまで組織外の一般消費者への小売りから収益を得られなければいけないというのが前提にあるようです。

もちろん自分が商品を買いたい時もあるでしょうが、MLM企業に代理店登録をして、その代理店を通して自分がいち消費者になって買うというイメージになります。

それに対して日本では、末端会員が出したお金が上位会員に配当されていくスキームであろうが、商品を買っていればねずみ講ではないという考え方が主流のようです。

ねずみ講的な考え方

末端会員が支払ったお金が上位会員に配当されるのであれば、自分から始まる組織を増やせば増やす程収入が増えるということになります。

例えばオートシップ1万円を毎月強制するスキームであれば、自分の下に10人リクルートすれば自分からの売上は月々10万円になります。この場合誘った人の数=収入という式ができあがるため、商品の話を蔑ろにした、リクルート中心のねずみ講的な組織になります。

ねずみ講的なスキームの代表的な誘い文句としては、「一緒に稼がないか」「先行者利益」などです。

まとめ

一般企業もねずみ講も同じピラミッドの構造は一緒ですが、お金の流れには明確な違いがあります。

本来営業とは、商品またはサービスの良さを伝え、購入してくれる顧客を開拓するというところにあるはずです。もちろん小売りの販路を拡大するという意味でのリクルートは正しい行為だとは思いますが、末端会員からお金を吸い上げるだけだとねずみ講になってしまう、ということをこの記事では明記したいと思います。

初期費用が高く、オートシップがあり、これらがすべて上位会員に配当されるようなスキームに加担してしまうと、終わりなきリクルートの連鎖に巻き込まれることになりますのでご注意ください。

ただ、現状はMLM企業もねずみ講的な強引なやり方じゃないと競争で勝てなくなってきているのかなと思います。競争力のある製品を作り、純粋に製品を組織外の人に小売りして勝負していくMLM企業が増えることを切実に願います。